PEOPLETHE FORUM 千駄ヶ谷の住人

THE FORUM 千駄ヶ谷ってどんなところ?使い心地は?
実際に施設を利用している多様な住人から
話を聞いてみました。

01  岩城マアサ Room

美と健康のその先…豊かな感覚の提案

01  岩城マアサ Room

美と健康のその先…豊かな感覚の提案

[プロフィール]
岩城マアサ
KALOS HOLOS(カロスホロス) 代表
トータルボディコンサルタント
HP:https://kalos-holos.themedia.jp/


誰に向けた何のためのサービスか

「その仕事が何のために行われているのか?」
日々、仕事に取り組んでいるとしばしば忘れてしまいがちな本質。
仕事を作業とせず、取り組み続ける。そんな、一見簡単そうなこと。
しかし誰もが一度はその本質を見失って、その仕事の意義を無くした経験があるのではないか。
 
大切な何かを見失いそうになった時、その仕事の行き先を思い出す。
そんな良いきっかけとなった今回のインタビュー。
 
ただ過ぎて行く日々の中で一度立ち止まり、目を落としてみてほしい。
 
今回はシェアオフィスを自らの拠点として事業を立ち上げ、自らが考える理想のトータルビューティーを提供する”KALOS HOLOS”代表の岩城マアサさんに話を伺った。


 

彼女だけのサービス

まずは現在の事業についてだが、パーソナルワークアウトとオイルトリートメントを行っているとのこと。
これだけ聞けばなんとなく、今流行りのマンツーマンで身体をつくっていくセレブ御用達なサービスがイメージされるが、よく聞いていくと少し違うよう。
 
免疫細胞、リンパの流れ、血管、脳の活性化などトレーニングというよりは治療をイメージできる言葉が出てくる。
ボディメイクやダイエットではなく(もちろんオーダーがあればできるが)、あくまでもその個人にとって今必要なものをオーダーメイドで提供するサービス。
ターゲットがどこにあるのか、まだ話には出てきていないが、すでに彼女の目指す彼女だけのサービスが、なんとなく、伝わってくる。



 

運動・トレーニングの概念

とにかくその人にとって必要であることを見極めるということ。
そうして導き出したトレーニングは高負荷になることもあれば、ストレッチやインナーマッスルなど、あまり負荷をかけずに行うこともある。
また出張という利点を生かし、マンションにトレーニングジムがあればそこを活用したり、屋外でセッションを行うこともある。
 
大切なキーワードは”今その人に必要なこと”。
 
日によってどんどん移り変わるメニューは顧客の達成感、爽快感、そして身体の機能向上。外側だけではなく、内面の健康をもつくりたいという彼女。
 
サービスの提供時間もとてもフレキシブルで人によっては一回2時間、多い人だと全体で5時間を超える場合もあるのだとか。
顧客の希望と彼女の提供できること、それらがマッチし、一緒につくりあげていく健康。
彼女の人柄にも”一緒に頑張りたい”と思わせる明るさ、そして信頼の置ける芯の強さを感じる。



 

今のスタイルへたどり着くまで

一番最初についた仕事は美容師。そこから作品づくりにのめり込みヘアメイクの道へ。ヘアだけではなく、そもそもの土台をさらに綺麗にするにはどうすべきか。
そんな悩みからエステやインナービューティを学ぶようになった。その時もワークアウトは行なっていたものの、あくまで趣味の領域を出てはいなかったとのこと。
ジム通いを始めたのは子供の頃から悪かった膝と腰、それをカバーするために筋肉をつけたかったから。
そうして自分自身が体験者として一番に感じたことは、高い化粧品を使うことではなく、運動することこそ本当の意味での美しさを手に入れられるのではないかということ。
それこそが、どの年代、どんな人であっても共通して手に入れられる、彼女の言うトータルビューティーの本質。


それぞれに抱えるウィークポイントを支えたい

自分自身を担当してくれていたパーソナルトレーナーの薦めや、自分自身が運動を敬遠していたこともあり、運動に対して苦手意識を持つ人たちへ向けたサービスをスタートさせようとしていた頃、ビジネスとしての相談をしていたある経営者の方がいた。
その方に自分の取り組みがどれだけ体にいいことか話をしたら「それ、僕もやってみたい」と言う言葉をもらった。
それまで知らなかったが、彼は過去に余命2年を宣告されたことのある癌患者だった。
宣告から6年が経っていたがいまだに現役で会社経営をしている彼に対して、免疫力や基礎体力が上がることを説明し、絶対にやったほうがいいと進めたが、それはあとで後悔になった。
 
まだスタートラインに立とうとしている段階にすぎない、知識や経験も浅い自分が重い病気と戦う彼に無責任なことを言ってしまったのではないか。
 
実際、そう言った病気を抱える方がどのくらいの負荷をかけて運動したらいいのかわからなかった。だからそれからは学びたくて必死に調べた。
その時に出会ったのが「YOGA for cancer」と言う一冊の本だった。

 
この本の作者はタリ・プリンスター。自身も癌患者であったが、同じ境遇の人々に向け「癌患者のためのYOGA」を綴った本。
その本と出会い、たまたま近い日にタリの日本講習会があり、そこへ参加した。そこでは今まで知らなかった病気の人に対する知識(どの程度の負荷をかけていいのか)を知り、全然負荷をかけても大丈夫なこともわかり、癌だけじゃなく様々な病気の人に対して行うワークアウトはその人の体力さえあれば、体に配慮さえしていれば全然大丈夫ということもわかった。
 
ここで自分が誰に対してサービスを届けたいかがはっきりとした。
もともと運動が苦手な人、精神的に辛い思いをして引きこもってしまっている人、鬱を抱える人、高齢者、そして、病気の人。
 
偶然とは重なるもので、その時にたまたま近所でデイサービスを行なっていることを知った。もう考える間も無く連絡をとり、高齢者や認知症の方へ向けた知識を深くすべく、お願いした。
 
施設長に進められた初任者研修も取り、実際にその施設で週に一回今でも仕事をしながら、麻痺やパーキンソン症候群を患った方へのワークアウトを研究している。



 

私の理想のトータルビューティーサロン

人間は、幾つになっても何があっても楽しく、元気で、活力を持って過ごしたい。女性の場合は、美しさというキーワードが自分自身のエネルギーになることが多い。それは何歳だから、病気だから、だからといって諦められるものではない。
 
しかし、年を重ねるにつれ段々と外に出るのが億劫になったり、障害を持っていれば人の目が気になって”美容”と名のつくところへ行きにくかったりする。
 
だからこそ、私が出向く。
 
美容の畑で生きてきたからこそわかる、その人に似合うヘアスタイルやメイク。自分自身で突き詰めたからこそわかる、身体を使うことの喜び。
 
心身でつくっていく本当のトータルビューティーには、適応外なんてない。彼女が提供するサービスでポジティブに生きることができる人はたくさんいるだろう。
 
ただ髪の毛を短くカットする、ただ身体を動かす、そんな決められた作業から逸脱して、一人一人を見据え、その方にとって最高のサービスを提供する。

資金が潤沢だったわけでもなく、小さく始めるつもりだった。
とはいえ自分がサービスを提供するに当たって必要不可欠なものもあった。
 
洗濯機やシャワー、単純なものだが欠かせなかった。
だから初めはシェアハウスでも借りてそこを拠点にするつもりだった。
シェアハウスを探して内覧へ行った際の担当営業が私のニーズ(必要なもの)を聞いて、シェアハウスではなく、THE FORUM sendagayaを提案してくれた。
 
まさかいきなりオフィスを持てるなんて思ってもいなかったが、ここにはシャワーもあり、自分のルームがあり、洗濯機や乾燥機もある。何より新宿や渋谷といった街が近く、アクセスも良い。
 
そんなに多くの物件を検討したわけではないが、ここが今の彼女にとっての拠点。



 

あとがき

彼女の目指すトータルビューティーの話を聞きながら、ふと自分の祖母を思い出した。
 
今は91歳になり、施設で暮らす祖母。80を越えたあたりから認知症が始まり、徐々に身体も動かなくなっていった。
自宅内で転倒し怪我をすることが増えたため、今は施設で暮らしている。
今はもう、孫である著者のことは誰だかわからない。
そんな祖母が認知症になってからもずっと忘れなかったのが、「お洒落をすること」だった。
 
お気に入りの指輪を嵌め、髪の毛を整え、口紅をひく。
女性の本能なのだろう。幾つになったって綺麗でいたい。楽しく過ごしたい。
 
彼女のつくるサービスは著者の身近な所にも幸せを運んでくれそうだ。


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